バレット食道:胃酸の逆流症状(胸やけ、胸のつまり、げっぷ、喉の違和感など)がありましたらご相談ください


バレット食道

バレット食道とは、胃酸や胆汁酸を含む十二指腸液が食道内に逆流することで食道粘膜が傷害され、その過程で発生します。

バレット上皮は、食道の粘膜である扁平上皮が胃から連続して円柱上皮という粘膜に置き換わる状態となります。

現在、日本においては、食生活の欧米化・肥満の増加・ピロリ感染率の低下などにより胃食道逆流症が増えており、その結果としてバレット食道が増加しています。

胃食道逆流症によりバレット食道ができるため、バレット食道の症状は、胸やけ、胸のつまり、げっぷ、すっぱいものが上がってくる、胸痛、胸の詰まり感、喉の違和感・痛み、咳、声がれなどの胃食道逆流症状を伴うことがほとんどです。

バレット食道で問題になるのは、バレット食道から発生するがんです。バレット食道を有する場合は通常と比べて30~125倍食道がんのリスクが高くなると言われております。また、バレット食道は大腸腫瘍などを含めた大腸疾患ともつよい関連性があると言われております。バレット食道と診断された方は定期的な内視鏡検査フロォーが必要です。

 

治療:症状に合わせた薬物療法と生活習慣の改善を中心に行います。逆流性食道炎の症状が出現したときには、胃薬(過剰な胃酸分泌を抑えます)を内服します。